パソコンの設定をお願いしたいといわれて訪問してみると辞めさせた従業員にネット越しにパソコンにアクセスされて仕入れ代帳や見積書を改ざんされて困っているといわれた。

その従業員が一人でパソコンの管理をしていたらしい。

会社でたった一人のパソコンに詳しい人間がいなくなって困っているという話は時々聞くが元の勤め先のデータを改ざんするのは悪質である。

パソコンを起動して調べてみた。

パスワードを入力するように要求してこない。

会社のパソコンにパスワードが設定されていなければ改ざん事件が起きてもやむをえないが会社のトップたちにはそのような認識がないらしい。

とりあえず、管理者権限をもつユーザーのパスワードを設定した。

次にメールのパスワードの変更である。

これはプロバイダーのホームページから変更した。

会社はメールを盗み読みされていることは知っていたがどうすればいいかは知らなかった。

次に会社の帳簿類が保存されているフォルダがパブリックフォルダの下に作られていた。

パブリックフォルダ下のファイルはパソコンのユーザーアカウントがあれば誰でも読むことができる。

パブリックフォルダにネットワークアクセスできるかどうかは普通は禁止になっている。

しかし今回は有効になっていたので無効にした。

今回のトラブルはれっきとした犯罪だと思うがパソコンの設定が変更されたことは元従業員にもすぐにわかるだろう。

手が後ろに回る前に不正アクセスは止めてもらいたい。

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