パソコンが起動しなくなったといって呼ばれた。
子どもがノートパソコンのふたを荒っぽく閉めたらしい。
デルのノートである。
電源を入れると起動をはじめた。
順調に起動しているように見えたがアニメーションが終わるとディスクチェックがスタートした。



あまりよくないメッセージが次々と表示されている。
色々なファイルが消失しているようだ。
ディスクチェックが終了するとＷｉｎｄｏｗｓは起動した。
どうやら起動に必要なファイルは無事だったようだ。
しかし、しばらくするとフリーズしてしまった。
一旦シャットダウンして再度電源を入れた。
状況は変わらない。
HDDの故障で確定のようだ。

依頼人から写真や文章のデータを取り出して欲しいといわれたのでＵｂｕｎｔｕ（Ｌｉｎｕｘの一種）を使ってUSBメモリーに保存した。
修理はＨＤＤを交換して、ＯＳをインストールするしかないだろう。
この時点ではそう思っていたのだが、持ち帰って調べるとＣＰＵファンが回転していない。
どうやら障害が起きているのはＨＤＤだけではなく、マザーボードにも障害がおきているようだ。
起動してしばらくするとフリーズしていたのは熱暴走が原因だったらしい。
依頼人に状況と修理の見積もりを伝えた結果、修理はせずに買い直すことになった。
私はパソコンを壊した五歳の男の子がおもちゃで遊ぶのを見たが新しいパソコンも寿命は短いに違いない。

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