パソコンの電源を入れると真っ暗な画面に英語が表示されてＷｉｎｄｏｗｓが起動しないので見に来てほしいといわれた。
ＷｉｎｄｏｗｓＶｉｓｔａが起動するはずのノートパソコンである。
表示されていたのはDisk read error Ctrl+Alt+Del Restartだった。



とりあえず、BiosSetupを開いてみた。
ＨＤＤは認識されている。
ＣＤからubuntuを起動してみた。
ＨＤＤは表示されない。
結論は論理障害ではなく、物理障害ということになった。
たぶん、ＨＤＤのモーターが回っていない。
交換してリカバリーしかないだろう。
しかしリカバリー用のディスクはない。

次にこのノートパソコンのディスプレイは上下に振動している。
垂直同期がうまくいっていないのだろう。
これは本体とディスプレイをつなぐケーブルがゆるんでいたり、グラフィックスチップの半田が割れていたりする場合が多い。
というわけで預かって帰り、修理にどの程度費用がかかるか見積もりをすることにした。

翌日、見積もりの結果が出る前に依頼人から連絡があり、パソコンの修理はしないことになった。
新しいパソコンを買ったそうだ。
その初期設定をお願いしたいといわれた。
買ったのは東芝のノートパソコンでＷｉｎｄｏｗｓ８である。

８の設定は簡単である。
参考記事　ＸＰパソコンからＷｉｎｄｏｗｓ８．１へ

マイクロソフトアカウントなるものはまったく知らないということなので、ローカルアカウントの設定をすることにした。
ある程度知識が増えてからマイクロアカウントの設定をした方がいいだろう。
ローカルアカウントというのはそれまでユーザーアカウントと呼ばれていたものである。

設定が終わり、再起動する。
最初にロック画面が表示されるが適当なところをクリックするとパスワードを入力する画面がでる。
依頼人は毎回パスワードを入力するのは面倒だといわれるがとりあえずがまんしてもらおう。
依頼人はＷｉｎｄｏｗｓ８が今までのＷｉｎｄｏｗｓとは操作方法が違うことはまったく知らなかったそうなので、ごく基本的なことだけ説明した。

パソコンのシャットダウンのやり方とデスクトップの開き方。
依頼人はインターネットとメールさえできればいいといわれるのでインターネットエクスプローラーの開き方と終了の仕方を説明した。
メールソフトはアウトルック2010があるのでこれの設定をしようとしたが依頼人の出してくる書類と説明が正しくないので時間を要した。

最後に、インターネットエクスプローラーのお気に入りにＷｉｎｄｏｗｓ８の入門のサイトを登録した。
依頼人によく読んでおいた方がいいと言ったがたぶん入門書を買いに行くことになるだろう。

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