パソコンのリカバリーを依頼された。
SOTECのパソコンである。
11月の半ばくらいから起動途中で真っ暗になって起動しなくなったらしい。
依頼人はSOTECのサポートに電話を入れ、トラブルを解決するための手順を書いたFAXをもらっている。
その通りにやって、再起動するとその時はうまく起動するらしい。
読んでみた。
グラフィックスのドライバーをロールバックするように書いてある。
要するに、今使っているドライバーソフトから古いドライバーソフトに戻すわけだ。
続いて、Windowsの更新で再び問題のあるドライバーソフトがインストールされないようにする方法が書いてある。
特に問題はないように思えたのだが、依頼人が言うには翌朝電源を入れるとまた同じ症状が出て起動しなくなる。
これが続いているらしい。
そこでリカバリーを思いついたらしい。
どうしてもリカバリーしたいなら仕方がないが、私がSOTECのサポートから直接ダウンロードしたトラブル解決の手順書で一回やってみることにした。
この手順書の内容はFAXとは微妙に違っている。
これにはグラフィックスのドライバーをセットアップするソフトを使うように書いてある。
この手順書に示されている場所にあったセットアップソフトを使ってみた。
これで、古いドライバーソフトがインストールされたのだろう。
後はWindowsの更新で書き換えられないようにする。
これでリカバリーの必要はなくなったと思ったが再起動を実施したとき、異常にシャットダウンに時間がかかり、再起動しなかった。
電源を落として再起動すると黒い背景に白い文字でセーフモード・・・などと書かれた画面が表示されたが正常起動を選ぶ。
正常に起動した。
依頼人が言うにはよくこのようなことがおきるらしい。
そこでHDDの状態を教えてくれるソフトのCrystalDiskInfoをインストールしてみた。
このソフトを開くとHDDの状態を青、黄、赤で教えてくれるのだが今回は黄になっていた。
この結果を見て、CHKDSKを実行してみた。
2時間ぐらいで終わったのだが、途中でWindowsはBadClusuterをReplaceしましたという表示が出ていた。
このパソコンのHDDは健全ではない。
いますぐではなくても近いうちに、HDDを交換してリカバリーを実行する必要が出てくるだろう。
パソコンに付属しているディスクはHDD内のリカバリー領域内のデータを使ってリカバリーを実行するようになっており、HDDを交換した時には使えない。
マニュアルにも何も書いてないので、来るべき日のためにSOTECのサポートにどうすればよいか聞くようにすすめた。
依頼人はSOTECのサポートは電話がなかなかつながらないという。
ホームページの質問欄もあるのだがパソコンを購入してから1年を過ぎると有料になり1回の質問毎に2500円を取るらしい。
電話がつながるのを辛抱強く待つのがいいだろう。
