月曜日の朝、１０時過ぎに、マイクロソフトのサポートから電話がかかった。
Windows 10 October 2018 Update後に、消えたファイルの復旧作業を試みるというので依頼した。
私のパソコンをリモートコントロールできるようにした後、ドキュメントフォルダーを確認し、コマンドプロンプトを開いて以下のコマンドを実行した。
「C:\DL\Ntfssalv.exe %homedrive% C:\DL /d /o:n /p:users\%username%\Documents\ /n:*」
Ntfssalv.exeという見慣れないアプリは、マイクロソフトのサポート氏が、新規にインストールしたものである。
グーグルで検索してみたが、有用な情報は見当らない。
たぶんマイクロソフト内部で開発されて、使われているものなのだろう。
ディスク内をスキャンしてファイルを復旧していたが、結果として、私が復活してほしいと希望したファイルはひとつもなかった。
コマンドが終了するまでに３２時間ほどが経過したのだが、全くの無駄であった。
さて、ファイルが消えた原因のほうであるが、以下のページに書かれている。
参考記事:Windows Insider Program に参加しているお客様に向けて Windows 10 October 2018 Update の更新版をリリース
マイクロソフトのサポート氏とこの記事を読みながら私に起きた問題の原因について意見を戦わせたのだが、どうやら、OneDrive クライアントの初期バージョンを使ったのが原因だろうという結論に落ち着いた。
最新のOneDriveでは、自動保存をオンにするとユーザーの設定に応じて、ファイルが移動するらしい。
そして元のファイルがあったフォルダを削除するらしい。
しかし、サポート氏が言うには、初期バージョンではファイルは移動せずに、その設定は新しいOneDrive に引き継がれるらしい。
だから、最新のOneDriveが、Windows 10 October 2018 Update の更新によって有効になると同時にドキュメントを削除したらしい。
私の解釈は間違っているかもしれないので確認したい人は、参考記事を読んでほしい。
今回の事件の教訓は、メジャーアップデートを慌ててインストールしてはいけない。どうしてもやりたいときはしっかりバックアップを取ろうということだ。
まぁ、最初に書いた記事は結構たくさんの人に閲覧してもらえたようだし、マイクロソフトもこれを含めた反応を見て、配信を止めたので、多少は被害者を増やさないことに貢献できたのではないかと思う。
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