家族の職場から印刷すると線がかすれているという相談を電話で受けた。
とりあえずノズルチェックとヘッドのクリーニングを指示する。
プリンタを指定してプロパティを押すと「ドライバが壊れているかインストールされていません」という表示が出た。
ここで電話での解決は無理だと判断して出かけることにした。
小雪の降る中を一時間ほど車を走らせて、目的地に着いた。
そこでパソコンの画面を見るとスリープモードが目覚めたばかりらしく、パスワードの入力を求めている。
そこにいた人たちの話を聞くと以前にも同じような状況でパスワードがわからなかったので一度電源を切ったらしい。
どうやらそれが原因でドライバが壊れたようだ。
私は自分の失敗を悟った。
家族の職場にあるパソコンの初期設定からその後の管理まで一手に引き受けている。
このパソコンのユーザーにはパスワードが設定されているがいちいち入力しなくても使えるようにしていた。
参考記事 Windows7で自動ログオンを有効にする。
毎度、パスワードを入れるのは面倒だという圧力が私にかかっていたのである。
しかし、スリープモードから復帰したときにもパソコンがパスワードを求めることを失念していた。
この後、状況を理解してからはスムーズに事は運んだ。
プリンタをパソコンから削除して再起動した。
起動したときにプリンタを認識してドライバを読み込み正常に戻った。
印刷はヘッドのクリーニングできれいにできるようになった。
しかし、プリンタを通常使う設定にしなかったのでまた電話がかかってくるに違いない。
この後、電話はかかってこなかった。
しばらくして訪問するとパソコンの印刷はコニカミノルタの大きな複合機を使うようになっていた。
