パソコンがおかしいので、見に来てほしいという依頼を受けた。
パソコンを使っていたら、マウスがフリーズして、数秒後、画面が真っ暗になり、再起動した。
その後、スタートアップ修復というのが始まったので、放っておいたら、３０分ぐらいして、修復はできなかったというメッセージが表示された。
そこで、電源ボタンを長押しして再起動したら、正常に起動し、その後はまともに動いているようにみえるらしい。
依頼人宅を訪問したのはトラブルが起きた２日後のことである。
パソコンは、Windows7が動くdell Studio XPS9000で購入してから６年ほどが過ぎている。
依頼人は私に相談の電話を入れたときから、パソコンを起動していないといった。
早速、起動してみたがいたって正常に起動した。
次に、イベントビューアーを開いて、トラブルが起きた日付のログを見てみたが、これといったエラーの記録は見つからなかった。
デバイスマネージャーも開いてみたがこれも問題なし。
依頼主宅には４時間余りいたが、その間にパソコンを６回、再起動したが何も問題は起きなかった。
依頼人は他にも相談したいことがありますといって、「このパソコンをWindows10にアップグレードしたほうがいいだろうか」といわれた。
Windows10へのアップグレードを案内する画面が頻繁に表示されるのでどうしたものかと思っていたそうである。
そこで、DellのサポートページでStudio XPS9000がアップグレード可能かどうか確認してみた。
そこには、『Windows 10へのアップグレードをテストしていない製品
デルはこの製品について、Windows 10ドライバのテストまたは開発を行っていません。アップグレードした場合、一部の機能、アプリケーション、接続デバイスが期待通り動作しない可能性があります。』
とあった。
この案内と、購入してから６年が経過していること、原因不明で突然再起動するような現象が起きることから、Windows 10へのアップグレードはやらずにWindows7を使い続けることを依頼人に勧めた。
Windows 10へのアップグレードはやらないことになったので、「Windows10を入手する」アイコンを非表示にした。
いろんなやり方があるようだが、今回はレジストリの設定を変更した。
まず、復元ポイントを作成した。
その後、以下のように作業を行った。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windowsに、キー「Gwx」を作成した。
次に
名前 : DisableGwx
種類 : REG_DWORD
値 : 1
を設定した。
この後、パソコンを再起動するとタスクバー右側の通知領域にあった、「Windows10を入手する」の通知アイコンは消えていた。
とりあえず、これで当分の間、アップグレードの案内は見なくてすむだろう。
