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　その昔、といっても3年ほど前だが我が家がインターネットをＡＤＳＬで利用していたころ、ＮＴＴの代理店から頻繁に光に変えませんかという電話がかかっていた。

彼らのセールストークは光にすると今より速度が30倍から40倍ほど速くなりますというものであった。
そこで私は次のように反論していた。
今現在、福岡と東京の間では、往復遅延時間が平均２５ミリ秒から３５ミリ秒程度かかっているが１ミリ秒程度になるという意味かと聞くと答えられない。
電話をかけてくる営業の方々はネットの専門家ではないのでこの反論に抵抗できない。

彼らは自分たちがセールストークに使っている速度の意味を理解していなかった。
彼らの使っている速度の意味は単位時間あたりのデータのサイズである。
ようするにホームページを表示するのに待たせる時間が短くなるということである。

私はこのことを十分に承知した上でセールスを煙に巻くために往復遅延時間という用語を使っていた。
この用語はこちらがホームページを見たいという命令を送信してその反応が返ってくるまでの時間なのでホームページ全体が表示される時間を意味していない。

今でもＮＴＴの代理店は速度が速くなるというセールストークを使っているのだろうか。

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