その昔この仕事を始めた頃は「広告を出しませんか?」という電話がかかってくることはなかった。
当然だ。誰も我が社の存在を知らなかったのだから。
ある時、タウンページに広告を出すことにした。
これは実に霊験あらたかであった。
次の日にはオフィス用品の会社からカタログを送りたいがどうかという電話がかかってきた。
そこで聞いてみた。
我が社の広告がタウンページに掲載されるまでにはまだ半年以上あるのにこの情報をどこで知った?。
相手はあわてて電話を切った。
iタウンページには紙よりも早く広告が載り始めた。
この効果もあって電話がよくかかってくるようになった。
どこからかかってくるのか紹介しよう。
日経の雑誌と同じくらい有名だと相手が主張する雑誌。
私は名前を知らなかった。
しかも誰でも名前を知っているボクシングの世界チャンピオンと話をさせてくれるらしい。
残念ながらその名前を私は知らなかった。
地元を走っている路線バスの会社。
これは魅力的だったが予算が合わない。
有名なプロレスラーが主催する企画とのタイアップ。
即座に断った。
地元の商工会が発行している電話帳。
これが一番魅力的である。
近いうちに依頼したい。
私は営業用のホームページをつくっている。
このページの宣伝を手伝いたいという電話もよくかかってくる。
SEOの会社である。
この会社と契約するとグーグルやヤフーで検索すると上位にホームページが表示されるというのである。
たぶんその通りなのだろう。
しかしコストと宣伝効果を考え合わせた結果、依頼しないことにしている。
営業担当者の知識とこちらの知識とではこちらが勝っている場合があるのが問題である。
グーグルはホームページに掲載する記事を充実するのが一番であるといっている。
私もそのようにすることにした。
とりあえず心を落ち着けて庭で昼寝をしている猫の様子でも見ていよう。
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